トイレは毎日使用する場所でありながら、掃除を怠るとあっという間に汚れが蓄積してしまう場所の一つです。
便器や便座、壁、床などの細部に汚れがこびりつき、その結果として悪臭の原因になることも。
そんなトイレの汚れをきれいに落とし、清潔を保つための具体的な方法と予防のポイントを今回はご紹介します。
目次
■トイレが汚れる原因や汚れやすい部分はどこ?
トイレの汚れを落としたい場合には、原因や汚れやすい部分を事前に把握しておくのが重要です。
便器・便座・壁・床など、場所によって汚れがつく原因は異なります。
汚れがつく原因をわかれば、効率よく洗浄作業を進められます。まずは自宅トイレの汚れ具合を確認し、以下の項目を参考にして黄ばみや尿石、黒ずみ、ホコリなど汚れの種類を特定しましょう。
トイレが汚れる主な原因
ピンク汚れ
空気中のバクテリアが便器内で繁殖して、ピンク色の汚れになります。
水垢汚れ
水道水に含まれるカルシウムが固まって、水垢となります。この水垢にホコリが付着すると、目立つ汚れとなる場合があります。
黄ばみ(尿石汚れ)
便器や便座裏、壁、床などに付着した尿が固形化して、尿石となります。尿石は非常に取りにくいので、早めの対処が必要です。
黒ずみ汚れ
尿石汚れにカビが入り込むと、黒ずみとして現れます。カビは健康に悪影響を及ぼす恐れがあるので、速やかな対策が必要です。
汚れが溜まりやすい部分
便座の裏側
便器に跳ね返った尿による汚れが溜まりやすいです。特に注意が必要な部分です。
便器の淵裏
便器の淵には尿汚れが溜まることが多いです。定期的にチェックして、早めの掃除を心がけましょう。
さぼったリング
便器内の封水の周辺にできるリング状の汚れです。この汚れは雑菌の繁殖を促すので、発見したら速やかに掃除することをおすすめします。
トイレの清潔さは、健康や快適な生活に直結します。
定期的に掃除をすることで、トイレの汚れを予防し、快適なトイレライフを楽しむことができます。
次はトイレの尿石を落とす方法をごご紹介します。
■トイレの尿石を落とす方法
尿の跡を長く放置すると、黄色く固まった「尿石」というものができてしまいます。
尿石が固形化すると、黄ばみを引き起こすだけでなく、菌の増殖の元ともとの原因になるので注意が必要です。
尿石はアルカリ性のため、それを除去するためには酸性のトイレクリーナーが効果的です。
特に、尿石ができたばかりで古くない場合、酸性の洗剤を使うことで簡単に取り除くことができます。
それでは、汚れが軽度な汚れの清掃方法と頑固な汚れの清掃方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
軽度な尿石汚れの対処法
中性洗剤「トイレマジックリン」などで十分に汚れを落とせることがあります。この洗剤はオールラウンドに使えるのが特長です。中性洗剤は、便器の素材にかかわらず使えるのがメリットです。
中性洗剤を使用した際の掃除方法
中性洗剤を便器に吹きかける
スポンジやブラシでこする
汚れや洗剤を水で流す
※便器に洗剤をかけて、つけ置きしている間に便座などの掃除を行うと効率よく作業が進められます。
頑固な尿石汚れの対処法
酸性洗剤や尿石用洗剤が直接肌に触れると、肌荒れの原因となる可能性があるので掃除する際はゴム手袋を着用して行いましょう。
酸性洗剤とカビ取り用の洗剤を混ぜると、有毒なガスが発生する危険性があります。人体に被害を与えるガスが発生しないように、事前に使用方法や注意書きをしっかりと読んでおきましょう。
臭いに敏感な方は、洗剤のツーンとした刺激臭が気になることがあります。
尿石を落とす際は、換気扇を回すだけでなく、トイレの窓やドアも開け、風通しをよくした状態で行うのがポイントです。
酸性洗剤を使用した掃除方法の手順
酸性洗剤を尿石汚れに塗布する
スポンジやブラシで擦る
落とした汚れと洗剤を水で流す
※便器に洗剤をかけて、つけ置きしている間に便座などの掃除を行うと効率よく作業が進められます。
尿石汚れが蓄積して便器や便座にこびりついていて中性洗剤や酸性洗剤で落としにくい場合があります。
落としにくさを感じたら、洗浄力に優れた尿石専用洗剤やクエン酸+重曹を活用する方法がおすすめです。
掃除する際は、事前に注意書きや使用方法を読んでおきましょう。
クエン酸+重曹を使った掃除手順
水100mlにクエン酸を小さじ1/2杯加えてクエン酸水を作る
クエン酸水をスプレーボトルに入れて汚れに吹きつける
上から重曹をかけ、30分ほど放置する
放置後にスポンジやブラシでこする
尿石専用洗剤やクエン酸+重曹で汚れを落としきれない場合には、耐水性のサンドペーパーで削り落とすのがおすすめです。ただし、便器は陶器でできているので、力を入れてサンドペーパーでこすると傷がつく恐れがあります。耐水性のサンドペーパーを使用する際は力加減に気をつけましょう。
尿石がトイレのあちこちに広がっている場合はトイレットペーパーを活用することがおすすめです。
その使い方により、頑固な汚れも手軽に落とせます。
トイレットペーパーを使用することで、頑固な汚れを効率よく掃除できるので試してみましょう。
トイレットペーパーを利用して掃除する際の手順
尿石で汚れている箇所の水気を取り、トイレットペーパーで覆う
トイレットペーパーの上から酸性洗剤や尿石用洗剤を吹きかけて、放置する
放置後は汚れていた場所を水で流し、ブラシやたわしでこする
トイレットペーパーを利用すれば、尿石汚れの内部まで洗剤がしっかりと浸透します。また、つけ置き中に他の場所を掃除できるので、作業効率を高めたい場合にもおすすめです。
次は黒ずみの落とし方について見ていきましょう。
■トイレの黒ずみを落とす方法
家の掃除の中でも特に頭を悩ませる「トイレの黒ずみ」についてお話しします。この黒ずみ、一度できるとなかなか落ちない頑固なもの。でも、正しい方法とアイテムを使えば、スッキリきれいにできます。
黒ずみの原因を知ろう
黒ずみの原因は、主にカビ・尿石・水垢の3つ。それぞれの汚れに効果的な洗剤を選ぶことが大切です。 カビ → 塩素系漂白剤
尿石 → 酸性洗剤・酸素系漂白剤
水垢 → クレンザー
複合汚れ→重曹+クエン酸
黒ずみの原因と対応方法
カビ
塩素系漂白剤を使用。黒ずみ部分に直接塩素系漂白剤をかけ、数分放置後、ブラシでこすります。
尿石
酸性洗剤や酸素系漂白剤を使用。酸性洗剤はトイレットペーパーに染み込ませて黒ずみに貼り付け、数分後にこすります。酸素系漂白剤は熱い水と混ぜて便器に流し込み、数時間放置します。
水垢
クレンザーを使用。頑固な水垢にはクエン酸も効果的です。クエン酸と水を混ぜてペースト状にし、黒ずみ部分に塗布、トイレットペーパーを貼り、数分放置後にこすります。
複合汚れ
重曹とクエン酸の組み合わせが効果的です。重曹を黒ずみ部分に塗布し、その上からクエン酸水をスプレー。数時間放置後にブラシでこすります。
頑固な黒ずみの場合
頑固な黒ずみには塩素系アルカリ洗剤やアルカリ洗剤がおすすめです。
塩素系アルカリ洗剤の場合は、給油ポンプを使用して便器内の水をバケツへ移し、汚れをトイレットペーパーで覆って、塩素系アルカリ洗剤を吹きかける。所定の時間放置した後にブラシでこする。汚れが落ちたら、水で流す。
水垢をクエン酸で落とす場合は
3:1の割合で水とクエン酸を混ぜて、クエン酸ペーストを作り、給油ポンプを使用して便器内の水をバケツへ移す。
クエン酸ペーストを汚れにつけて、トイレットペーパーをかぶせ1~2分放置後にトイレットペーパーを外して、ブラシでこする。
汚れが落ちたら、水で流す。
水垢の黒ずみが落ちにくい場合には、クレンザーも効果が期待できます。ただし、クレンザーは研磨剤入りなので、便器を傷つけてしまう危険性があります。便器を傷つけずに頑固な汚れを落としたい場合には、専門の業者へ依頼するのがおすすめです。
■トイレが臭うときの原因と対処方法
掃除後もトイレが臭う場合には、汚れを落としきれていない可能性があります。便座カバーやマットなどのファブリック製品や便器と床の境目、便座とふたの隙間などは、汚れを見落としやすい箇所なので注意しましょう。掃除したにもかかわらず、悪臭が解消されない場合には、以下の項目を参考に対処してみてください。
便座カバーやマットなどが汚れている
トイレの便座にカバーをつけている場合や床にマットを敷いている場合は、嫌な臭いの原因となっている可能性があります。
便座カバーやマットは素材に布を使用している製品が多く、飛び散った尿や水滴が染み込みやすいので注意が必要です。長期間放置しておくと悪臭の原因になるので、週1~2回を目安に洗濯するのがおすすめです。
便器と床の境目に尿が付着している
便器と床の境目は、はみ出た尿が垂れやすい場所です。また、飛び散った尿や水滴だけでなく、ホコリなどの汚れが蓄積しやすい箇所でもあるので気をつけましょう。便器と床の境目は、長期間汚れを放置すると、悪臭が発生するだけでなく素材が痛んでしまう可能性も考えられます。
定期的にメンテナンスを行って、汚れが溜まらないように注意しましょう。便器と床の境目を掃除する際は、お掃除シートでしっかりと汚れを拭き取るのがおすすめです。また、汚れが蓄積している場合には、「お掃除棒」を使用するのが便利です。
お掃除棒は、割りばしの先端にキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで止めたアイテムです。以下にお掃除棒を使用した掃除方法を記載しているので、参考にしてみてください。
お掃除棒を使用した掃除方法
お掃除棒を2本作る
1本目のお掃除棒に中性洗剤を少量つけ、汚れを落とす
2本目のお掃除棒を水で濡らし、汚れを拭き取る
便座とふたの隙間に尿が入り込んでいる
便座とふたの隙間に関しても、トイレの中で汚れが溜まりやすい場所として知られています。飛び散った尿や水滴はもちろん、ホコリも溜まりやすい箇所なので注意しましょう。トイレによっては、便座を持ち上げるだけで簡単にふたを取り外せるタイプも存在します。
また、掃除のために便器と便座の隙間の幅を広げられる物もあるので、設置されているトイレの取扱説明書を確認してみましょう。以下に便座とふたを掃除する際の手順を記載しているので、参考にしてみてください。
便座とふたを掃除する際の手順
取扱説明書に従って、ふたを外したり、接続部の隙間を広げて準備する
お掃除シートを使用して、汚れをキレイに拭きとる
フタが取り外せない場合には、綿棒で掃除するのがおすすめです。以下に綿棒を使用した掃除方法を記載しているので、参考にしてみてください。
綿棒を使用した掃除方法
綿棒を2本用意する
1本目の綿棒に中性洗剤を少量つけ、汚れを落とす
2本目の綿棒を水で濡らし、汚れを拭き取る
■トイレの汚れを防ぐ方法
日常の忙しさから掃除が後回しになってしまう方や、トイレ掃除の効率を上げたい方におすすめの方法はこちらです。
便器のコーティング
便器は細かい凹凸が存在し、ここに汚れが付着しやすい。
フッ素やシリコンを含むコーティング剤で便座の表面を滑らかにし、汚れを予防する。
液体やクロスタイプは約3年、スプレータイプは約1ヶ月の効果がある。
価格は約900~2000円。
尿はねパット
飛び散った尿の付着を防ぐため、便座の淵に尿はねパットを貼る。
便器側面の尿たれ防止用テープも役立つ。
隙間用のテープ
便器と床の隙間に汚れやホコリが溜まりやすい。
この隙間にテープを貼ることで汚れの侵入を防止。
おしゃれな柄付きのテープやトイレマットも販売されており、見た目も良くする。
ジェルを使用して隙間を埋めるスキマフィルも利用可能。
置き型洗浄剤
タンク上に設置する洗浄剤で、液体ブルーレットが有名。
タンクレスタイプのトイレでは使用不可。
便器内に設置するトイレスタンプも効果的で、尿石や黒ずみの予防に有効。
トイレ掃除の頻度は1週間に1回が理想的ですが、上記の方法を取り入れることで、掃除の手間を大幅に減らすことができます。日常のちょっとした工夫で、トイレの清潔を保ちながら、掃除のストレスを軽減することが可能です。
■まとめ
今回の記事では、トイレ汚れの種類や掃除方法についてご紹介しました。尿や尿石による黄ばみ、カビによる黒ずみ、水垢や微生物の繁殖によるピンク汚れなど、トイレの汚れにはさまざまな種類が存在します。放っておくと、悪臭の原因になるだけでなく、汚れが蓄積して落としにくくなるので注意しましょう。
トイレの汚れを防ぐには、定期的なメンテナンスが重要です。仕事や家事で忙しい場合には、汚れがつかないようにする予防法も試してみましょう。
以上がトイレをきれいに保つ方法についての説明になります。
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すまい工房 ひまわりさん 運営:株式会社日高ガス
埼玉県日高市中沢546-1
042-978-5017
営業時間:9時~18時(月~土)
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それでは、この記事をお読みいただいた方が快適で素敵なトイレに出会えることを願っております。
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